COLUMN

トレーナーからのメッセージ

ダイエットに有酸素運動は必要?

体重を減らす過程において有酸素運動をするべきなのかしなくてもよいのか。ちらほらこのような話が出ますが実際はどうなのでしょうか。今回は、ダイエットを成功させるにはという観点で有酸素運動の必要性について記載していきます。
結論から申し上げますと、ダイエット時に有酸素運動は可能であればした方が良いです。

理由は以下になります。

・運動量の確保につながる
→体重を落とす場合は、食事量のコントロールも必要ですが、運動量を増やして消費カロリーを増やすことが大事です。特に、ウォーキングは手軽に行える運動手段です。日常の運動量(NEAT)を増やすためにも、ウォーキングでOKなので普段よりも少しでも運動量を増やしたいところです。リモートワークが普及した昨今、在宅ワークによりほとんど動かない方も増えてきていると思うので、ウォーキングやランニングのような有酸素運動は定期的に行いたいですね!

・脂肪の燃焼には酸素が必要だから
→筋トレは糖をエネルギーとして代謝するのに対し、有酸素運動は酸素を媒介に脂肪を代謝して行う運動になります。つまり、直接的に脂肪を減らしに行く手段になるので有酸素運動は必要であるといえます。

・ミトコンドリアの活性につながる
→ミトコンドリアとは、細胞の中にあるエネルギーを作り出す工場のようなものです。
運動不足や睡眠不足、栄養不足により活動が減少しやすくなるといわれています。
ミトコンドリアは、ジョギングやウォーキングのような有酸素運動を通して活性化し、脂肪の燃焼を効率良くします。定期的な有酸素運動により活性化させられるのですが、週1回のHIITトレーニングでも活性化させられるというデータもあります。
普段の運動が筋トレだけの場合、ミトコンドリアの活性を十分にできていない可能性があります。実際にあったケースとして、食事量もコントロールして週2回の頻度で筋トレをしていても思うように体重が落ちなかった方が、日常で有酸素運動を取り入れることで体重が減少していくこともありました。運動をしているからといっても、運動の様式次第では痩せるために必要な条件を満たせていないこともあるのです。

ここまでで有酸素運動の必要性をお伝えしてきましたが、実際どれぐらいの量をするべきなのでしょうか。もちろん頻度が多いに越したことはありませんが、週2回で1回あたり30分-40分のウォーキングで十分だと考えます。有酸素運動は、通勤の往復時に1駅分歩いて帰るといった日常生活の中に取り入れやすい運動様式になるので隙間時間から取り入れてみるのはいかがでしょうか?